はっきりと、キレイに晴れているわけではありませんが、晴れて気温が上がっています。
今日は、二十四節季の「芒種(ぼうしゅ)」。
「芒(のぎ)」とは、稲や麦の穂先にある細い針のような部分。
つまり芒種は、「芒のある穀物の種をまく頃」という意味を持っているとか。
古くの暦では、この時期は田植えの目安とされてきたようです。
麦の収穫を終えた田に水を引き、今度は稲を植える。農村では一年でも特に忙しい季節だった、そう。
後を受けた井坂隆一氏がすぐに切り離せばよかったかもしれない。
ところが鈴木氏の存在は大きく、簡単には売却できなかった。
衣食住をそろえ、業績が低迷していたイトーヨーカ堂も事実上「放置」していた。
小売りアナリストは「食品(に特化した)スーパーは00年以降大きく成長した。
そごう・西武ではなく、首都圏の有力なスーパーを買収していれば違った展開になったはずだ」と。
振り返る。理由のひとつがコンビニへの全面的な信認だ。首都圏の台所はセブンが担うとばかりに。
スーパーへの関心が薄い鈴木氏。グループの首脳に「鈴木さんはスーパーに関心がなかったんですね」。
と聞くと。「いや違う。むしろ嫌いだったのではないですか」と語っていたのが印象深い。
そんなコンビニも成長の鈍化に向かう。「24時間営業」「1日3回の配送など成功の方程式は。
鈴木氏の退任後に見直しを余儀なくされる。昨今の物価高は、価格が割高となりがちなコンビニには逆風だ。
おいしさを優先すれば必ず売れるという鈴木哲学も揺らぐ。株価は低迷し、24年には。
カナダ企業から買収提案を受けた。日本にコンビニの産業と文化を定着させた鈴木氏の功績はもちろん偉大だ。
それだけに創業と守成を両立できなかったことは悔やまれる。
セブン・イレブンジャパンの阿久津知洋社長は鈴木氏と関係が薄いという。
まさにカリスマの強烈な成功体験を断ち切るために登場したトップだ。
カリスマ後は衰退するという常識と戦うことがセブンの新たな挑戦物語になる。
( 日経 総合 より 「セブン&アイ・鈴木氏死去 問われる進化」 )
