もうすぐ、雨が止みそうな、空が明るくなってきました。
近畿からは、雨雲が遠のいているようです。
河川の氾濫など、大災害にならないように祈るばかりです。
「私自身の意向が聞かれることなく」
心に残る言葉 June ③
働いていると疲れて消耗し、他者をケアする時間や余裕が
これは「希望的な作品。それが目指すべきところだった」と監督。
ただ「単なる希望として受け取られてしまったら失敗だと思う」。
映画化にあたり、濱口の頭には「なぜ我々はいつもこんなに疲れているのか」という疑問があったという。人間が人間として生きていくには「他者との関わりが不可欠。それれなのに日々働いていると疲れて消耗し。
他者をケアする時間や余裕が奪われていく」。「いかに私たちが今の社会構造から奪われているのか。
その絶望的な状況を正確に描きたかった」(濱口)。
エフィラは授賞式のスピーチで「状況がいかに絶望的でも。、それを変えることを諦めない。
監督は常にそこを見つめていた」と語った。私たちが直面する絶望や、絶望を生み出す世界の構造を。
見つめながら、それでもこの世界で生きることに希望を見いだせる。
濱口は原作が持つそんな美しく、強いメッセージを映画ならではの形でカンヌへ届けた。
( 日経 文化 より 「『誰もが疲れた社会』の先へ」 )
