雨があがりました、これから晴れてくるようです。
GWに、日祭日が天気が悪いって、なんかモヤモヤするものです。
よいGWをお過ごし下さいませ。
「徳川家康 弱者の戦略」 磯田道史著 文春新書 880円(税込み)
NHKの大河ドラマで、「どうする家康」をやっていますから、ちょっと気になって読んでみました。
磯田先生の話だと、歴史は、「事実」と「つくり話」から成り立っているようです。
「天下人になった家康」だから、「子供のころから違っていた」といった「つくり話」があるようです。
読んでみると、「徳川家康」は非常に「運が良かった」とも言えます。
武田信玄が亡くなったり、関ケ原合戦の前には「慶長伏見地震」があったり。
地震の際は、家康の領地は大きな被害は受けなかったそうです。
家康は、今川家で教育を受け、信玄に学び、信長や秀吉を見て学んでいきます。
初めから「天下人になろうとは思っていなかった」と推測されます。
磯田先生が言う、「武威」を大切にする、というか。
「どうしたら、人がついてくるか?」を考えていたようです。
信長、秀吉のように、二代目の「秀忠」は今一つの男です。
隠居して、大御所として、3代目にも気を配る慎重さで、態勢を整えて言ったようです。
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いまは思い切り時代を遡り、3000年近く前の作品、ホメロスの「イリアス」を読んでいる。
翻訳は松平千秋氏。現在上巻を読み終えたところだが。
まず驚いたのは、生きるも死ぬも神の一存として描かれていること。
戦場において生き延びるているのは神に守られているからだし。
戦意が高揚するのも、何かを思いつくのも、神がそのように仕向けたから。
人類は「ホメロスにおいてオリュンポスの神々の見世物」(ヴァルター・ベンヤミン)で。
その気紛れに振り回される存在である。
そんな神の意志に抗おうともせず素直のに従う彼らの姿は。
いまのわたしからは主体性が欠けているように見えてしまう。
このような世界にあっては。
現代の行動規範である「自分の人生は自分で切り開く」という考えは想像もしないだろう。
( 日経 ぼんやりとした未来の話 より )