今朝は雲が垂れ込めています。
阪神・淡路大震災から、28年が経ちました。
この間に、いろいろなことが起こりました、嬉しいことも、悲しいことも・・・。
震災で犠牲になられた6千人以上の方々の、ご冥福をお祈りいたします。
震災当日は、吹田に住んでいました。
転職しようと思い、早朝から勉強をしていました。
その日が、転職する会社の入社試験の日でした。
朝5時に起きて、やぐらこたつで、勉強していました。
朝風呂に入ろうと、風呂のガスをつけていました。
5時46分、大きな地震が襲いました。
とにかく、風呂のガス栓を止めなければと、揺れる中、風呂場に急ぎました。
しかし、自動で止まっていました。
私は、関東地方育ちですから、地震は関西よりも、ひんぱんに起きます。
関西の、地震のほとんどない生活に、慣れていましたので、驚いたことを憶えています。
あれから、28年、本当に早いものです。
個人個人、それぞれの、「阪神忌」に思うことが、あると思います。
後世まで、震災の記憶は、語りつないで、いかなければならない日です。
イタリアの作曲家、ケルビーニの作品は残念ながら現在、あまり演奏されてウイない。
だが、ベートーベンがとても尊敬し、作品の構造を勉強していた重要な作曲家である。
その名前を冠したオーケストラは18歳から30歳までの優秀な若者で編成されている。
団員はEU加盟国の国籍を持ち、音楽院、音楽大学を卒業したことが条件で。
オーディションによって選ばれる。在籍期間は3年だ。
多くがプロのオーケストラの奏者として巣立っていく。こうして団員後退が続く。
すでにケルビーニを卒業した700人以上の若者が世界のオーケストラで活躍している。
私は音楽的な指導はもちろんだが、彼らに「倫理観」を身に着けてもらうことも重視している。
音楽に対する責務は偉大なオーケストラでもまだ若い奏者の集団でも同じだからだ。
教育というのは一方通行ではない。私は教えることで多くを学ぶことが出来た。
彼らはまだ経験が少ない分、さまざまな音楽解釈が可能でなのである。
一緒に音楽づくりをしていると、こちらにも思わぬひらめきが訪れる。
( 日経 私の履歴書 より リッカルド・ムーティ )