援助を続けても、なお途上国の多くが貧しいままなのはなぜか。
自分の目で見てみようとネットで「アジア 最貧国」と検索、表示されたバングラディシュに飛ぶ。

   路上の子ども、そして不衛生な環境と臭いに衝撃を受けた。
この国をもっと知りたいと現地の大学院wポ受験。慶大卒業を経て、バングラディシュでの暮らしが始まった。

   大学院で勉強しつつ日系商社で働くうち、途上国の現実が見えてきた。
普通の人々に届く前に消える援助のお金。

   「中国よりいくら安く作れるか」しか関心のない先進国のバイヤー。
同時に、可能性を秘めながら、安く、魅力に乏しい製品としか使われない素材の存在を知る。

   途上国を救うのは援助よりもビジネスだ・・・。
「付加価値の高い商品を作り、世界に通用する途上国発のブランドを育てたい」と。

   ファッション雑誌を企画販売するマザーハウスを設立する。

     ( 日経  Mystory  より 山口絵理子 マザーハウス社長 )