ドームで歌うアーティストからご招待のメールが届いた。ふむ。確かにドームで歌う人もいる。
でもそれは、その時の彼がやるべきことなのだ、と私は思う。と言った。

   どちらが特別、というわけではない。ただ、みなやるべきことをやっているのだ。
と、言うにはいったが、あまりにもの説得力の無さに自分でおののいた。

   だって、病気と闘っても、24時間テレビにでも出ない限り、誰にも褒められないが。
ドームで歌えば、「凄い」とみんなに褒められるだろう。

   「そんなに褒められたいの?」とまた別の友達に笑いながらツッコまれた。
「そう、そこも考え済みよ。それはささやかな私の承認欲求っていうか・・・」。

   承認欲求、自分が何者かでありたい、という思いは曲者だ。
私は人間に上も下も左も右もないと思っている。みな自分の世界を生きている。

   たまにそれが人と交わる。そんこに社会が生まれる。社会は二義的なものではなかろうか?

           ( 日経 文化より  「やりたいことと、やるべきこと」 )