展示を見て思った、。イメージの展開が、ますます自由奔放になっている。
一つのモチーフが次の連想を呼び、それが連歌のように連なっていく。

   絵のタッチは、ザザッと描いた巧まない筆致が目立ち。
2000代の代表作に多く見られたような描写は、過去のものだ。

   「齢とともに絵が下手になっていくんですよね。
どこまで下手になって行くのかわからないくらい下手に今はなっています」。

   4月下旬にの内覧会で挨拶に立った横尾さんの言葉は、率直だった。
「ただし、下手になると自由奔放な気持ちが湧き出してくるんです。

   下手だからこそ好き勝手になにをやってもいいんんだという」。

       (  日経  文化 より  絵で病気になり、絵で治す )