卒業後は鉄鋼商社に就職。ロシアの石油会社に機械を売る仕事を担当した。
上司に毎日のように言われたのが「おまえがそこにいた価値を残せ」だった。

   商社はメーカーなどと違い、自ら商品を生み出すわけではない。
プロジェクトや契約の過程に関わり価値を高めるのが役割で、喜びだと教わった。

   常に心に留めて考えるようにすると、仕事のパフォーマンスが高まる実感があった。
心の持ちようや考え方が、こうも成果に結びつくのか。

   心について学べば、社会の役に立てるかもしれないと考えるようになった。
海外を飛び回る商社の仕事は楽しかったが。

   将来は「1つの専門性を極めた仕事人になりたい」との思いがあった。
人生を通して突き詰めたいことを自問した末に、「心理学」を学ぼうと決意した。。

           ( 日経 Answers  より  「心のコーチ」選手を後押し )