今日もいい天気、気温がぐんぐん、上がっています。
大川(旧淀川)沿いも、造幣局の「桜の通り抜け」で、賑わっています。
朝の雨が、早く上がって良かったです。
「バカの壁」 養老 孟司 著 新潮新書 858円(税込み)
たくさん売れた本なので、一度読んでみようと思いました。
この本は、養老先生が「語ったこと」を、文字起こしをして、編集者が「本にした」ものです。
リンゴは、実際に見ると、一つ一つ「違う」のだけれども、「頭の中でイメージするリンゴ」は。
「赤くて、どれも同じ」、それにギモンも、何も抱かなくなる。
それとおなじように、「都会のもの」は、すべて「頭の中で作ったもの」を「具現化したもの」。
その中にいると、「リンゴとはそういうもの」と同じように、何の疑問も抱かない。それが「壁」。
まあ、理屈っぽい話といえば、理屈っぽいですが、「一つの正解だけ」考えないように、ということ?
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この時期になると決まって思い出すのが、大学受験に失敗した体験だ。
私が高校を卒業した頃は、いくつかの国公立の大学を受験することができたが、何年も失敗を重ねた。
次々失敗すると、次第に気持ちがふさぎ込み、将来が暗い雲に覆われたように思えてくる。
この先何をしても良い方向には進まないだろうと考えて、絶望的な気持ちが強くなる。
幸いにも最終的に3年目で合格できたが、そこにたどり着くために。
自分がしたことで、良かったと思えることがふたつある。
ひとつは、気持ちが落ち込んだ時、無理に元気を出そうとしなかったことだ。
失敗は事実だから、無理に元気を出そうとしても出るはずがない。
落ち込むのは、うまくいかなかったという現実を受け入れ。
時間をかけてながら体勢を立て直すように、というこころのメッセージだ。
そのメッセージに逆らおうとすると、無駄なエネルギーを使いさらに精神的に疲弊する。
仕方なくだが、暗い気持ちを引き受け長け続けたのがよかった。
もうひとつは、少しずつだが、できることから動き始めたことだ。
しばらくはぼうぜんとしていたが、暗い気持ちを抱えながら、次に向けての準備を始めた。
予備校や住む場所を決めながら、行動していった。