インドはトランプ氏の予測不能性と相互信頼感の低下にもかかわらず。
日米豪印4か国の協力枠組み「Quad(クアッド)」への関与を強化すべきだろうか。

   それとも戦略的自律性を維持しながら、ロシアや中国に関与する多極的な枠組みへと。
軸足を移すべきだろうか。今のところその答えははっきりしない。

   国内の制約は厳しい。中国への接近は国境紛争やパキスタンを経由して。
戦略的に包囲される懸念から、国内の反発を招くリスクがある。

   一方、ロシアへの過度の依存は西側の投資家を遠ざける可能性がある。
インドは逆境を触媒にして、より自律的で多極思考の国に変身しなければならない。

   これには強固な経済基盤だけでなく、外交的機敏さ。
つまり降伏せずに関与し、疎遠にならずに主導する意思が必要になる。

       ( 日経  Asiaを読む より 「難路のインド外交再構築」 )