自民党はなぜ衰えたのか。中央公論10月号にある、かつて参政党に関わった人物の見方が興味深い。
昔の自民党にはいろいろな相談が持ち込ま、陰謀論的な人も珍しくなかったが。

   相手に合わせて聞く懐の深さがあった。
今は世襲議員が増え、風変わりな人の相手を嫌って、自分と同じエリートとばかり話したがる。

   生声をあまねく聞いて対応していれば、このしらけた総裁選はなかっただろう。
私事だが、祖母は民生委員で自民党支部の婦人部にも入っていて、家の応接には近所の人がよく雑談に来た。

   相手が辞すると祖母は「人は一生、勉強。それは話を聞くことからだよ」と口にした。

 

       ( 日経  春秋 より  )