私たちは、ストレスを感じているときは、自分に対して必要以上に厳しい声をかけていることが多い。
「ダメな人間だ」とか「役立たずだ」とか、他の人に面と向かって言うと怒られそうな言葉でも。

   自分に対しては平気でこころのなかで言っている。
そうすると、自分の存在が否定されるように思えて、こころの元気がなくなってくる。

   そのようなときに「他の人だったら」と考えてみると。
自分に対して自然に優しい声かけができるようになって、ホッと一息つける余裕が生まれてくる。

   そうすれば、思うようにいかない厳しい状況に置かれていても。
工夫できることがないかを考えることができるようになる。

          ( 日経  こころの健康学    より    )