心臓移植をしている手術室に入れてもらったこともある。
日本ではまだ心臓移植ができなかった時代で、1回目の手術がうまくいかずに。

   2回目の移植をおこなう「リ・ドゥ」にはびっくりした。
チャレンジャーの事故でNASAには批判も集まったが、スペースシャトル計画をやめようという。

   声は起きなかった。新しいシャトルを作ってと、市民の間で募金活動もおこなわれたほどだ。
日本だと一つでも失敗すると全部がだめになることが多いが、米国のパイオニア精神はすごいと感慨深かった。

       ( 日経  私の履歴書 より  向井 千秋・宇宙飛行士 )