今日も、いい天気です。
雲のカーテンを引いたような、真っ青な空が、広がっています。
私が住んでいるマンションに、「クリスマスツリー」が、お目見えしました。
レンタル料、5~6万円の代物です。ツリーの後の、門松も、同じくらい使用料がとられます。
私が、関東の田舎の、高校生だったころに、「山田太一」さんが、講演に来ました。
卒業生でもなく、なんかのご縁だったのでしょう。
全校生徒が、体育館に集められて、話を聞きました。内容は記憶していませんが・・・。
山田さんが、脚本していた、NHKのドラマを、後日見た、記憶があります。
”「君たちには無限の可能性がある」なんて、本当に嫌な言葉だ。”とか。
”「東日本大震災の後、『絆』という強い言葉が広く使われたのが気になった。
もちろん連帯は大事だが、孤独を選ぶ自由まで奪ってしまっては困ります。」”と。
まあ、確かに、「山田太一先生」の、おっしゃる通りではありますが・・・。
私は、あまり、「『斜』に構えなくても・・・」という気はします。
「無限の可能性=チャンスはありうる」、「絆=個は否定していない」と、解釈しますけどね。
飲食店で、たまたま、「床に落ちた食材を、洗って使っている」を、見てしまったからといって、・・・。
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山田さんが療養の末、89歳で旅立った。
「普通の家庭だけれど、じつは家族みんなが違う暗闇や自我、エロスを持っている。
そういうドラマを書けないかなと」。
家族の崩壊を描いた代表作「岸辺のアルバム」をそう振り返っている(「光と影を映す」)。
まもなく半世紀になろうかという作品だ。こうも古びないとは。
「君たちには無限の可能性がある」なんて、本当にいやな言葉だ。
そう語っていた山田さんである。「結局、みんな、ふずろいなんです」とも。
戦争や災害で社会がすぐに一方向を向くこと、きれい事がまかり通ることを心底嫌った。
運も誤解も限界も、抱えたまま私たちは生きるものだ、と。
人間を見つめ通した生涯だった。。
( 日経 春秋 より )