3か月目には「役割」を把握できつつある。
なんとかなりそうと先を見通せる感覚が備わると、ひとまず適応が完了した状態といえる。

   環境の変化から数か月過ぎても居場所や役割を感じられない時は。
ゆっくり適応に向かっているかもしれないし、無理がたたり不適応に陥っているかもしれない。

   両者の違いは大きいので、注意が必要だ。
体のストレッチを連想してほしい。

   無理のない範囲でゆっくり伸ばすと、筋肉や靭帯の柔軟性が高まり、体の動きがスムーズになる。
ストレッチ中に「痛気持ちいい」と感じることもある。

   逆に反動をつけて勢いよく伸ばそうとすると、過伸展で「苦痛」が生じ。
捻挫や筋断裂といったけがをもたらしかねない。

   痛気持ちいい感じであれば様子見もいいだろう。
苦痛が強いときは信頼できる人に相談してほしい。相談行為の行為そのものが頭の整理にもなる。

   相談力は脳のストレッチを助けてくれるはずだ。

       (  日経  元気の処方箋 より  )