今日も、蒸し暑い天気が続いています。
北海道の、紅葉の見どころも、まだ、緑色の葉をつけたまま。
これでは、「短い秋」となりそうです。
読了の余韻 September ②
「裁判官の爆笑お言葉集」 長峰 超輝 著
幻冬舎新書 792円(税込み)
「爆笑」といっても、笑えるようなものは、少ないですね。
「法律にのっとって」、発言し、それ以上のことは、言わない裁判官です。
それでも、「説諭」という形で、自身の言葉で、被告人に話すことは、無きにしも非ず、です。
「詐病」を演じていた、オウムの松本智津夫に「起きてなさい!」と言ったり。
まあ、裁判官の「人間くさい話」は、レアですから、本としては面白いですね。
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心に残る言葉 September ⑰
” 「『老後の初心』の心境です。」 ”
「舞台を完全につかさどっている」寿夫さんを目の当たりにしたこの日。
30歳の文蔵さんは「ゆくゆくはこれと同じ水準の舞台をつくらなくては」と心を定めた。
その決意は人間国宝となった80歳の現在も胸に刻まれている。
能楽は「作るもの」という信条も演劇人や音楽家との積極的な交流で知られた。
寿夫さんが日ごろ口にしていた言葉だ。
文蔵さんはこれまで、異ジャンルとのコラボレーションをかさねてきたが。
「すべては能の再発見のため」。
70年を超える芸の道を歩んでなお新たな挑戦を続ける訳を尋ねると「『老後の初心』の心境です」。
多くの経験を経た老後にさえも芸を学ぶ初心があり。
それを忘れずに芸の向上を目指すべしとする世阿弥の言葉に現在の心持を重ねる。
( 日経 Mystory より 大槻文蔵 能楽師 )