トランプ大統領からの口からその名を聞いた。
カタールから専用機を贈ると言われ、歓迎した理由を説明するくだりだ。

   「サム・スニードという偉大なゴルファーがいた。パットでOKをもらったら。
ありがとうとボールを拾い、次のホールに気行くのだ」。

   だから専用機ももらっていいのだと持論を延々と述べ続けたそうだ。
スニードには数々の名言が残る。

   「小さなお金を大切にする」などと並ぶ戒めの一つが「短いパットをOKしない」。
試合は気を引き締め戦うべきだからだ。最後のパットを免除され単純に喜ぶ選手だったろうか。

   彼はこうも語ったとされる。
「アマチュアはあまりにも早くボールを打ちたがり、『待つ』ことを知らない」。

       (  日経 春秋 より  )