どこまでいけるか、自分でもわからないから、とことん突き詰めようという感じだろうか。

  変わりゆく自分をここまで楽しみ、未来の自分に期待できること自体、特異な才能と言える。
日々勝ち負けが出るプロスポーツ選手が「今日」にとらわれれないでいることは、実際には難しい。
選ばれた者が集うプリ同士の戦いではその日、その一年をしのぐだけでも大変なことだ。

  今、目にする大谷はあのとき話していた5年後、10年後の大谷ということになる。
この先、同等の肉体を持つ選手は現れるだろうが、極大化した自分への期待値に沿って。
励むことができる人は出てくるのだろうか。

      (  日経 スポーツ より 大谷MVP 未踏の域 )