障害者手帳アプリを開発した三ライロの垣内俊哉社長と出会ったのは2014年の起業家育成イベントだ。
東京オリパラを前にバリアフリーへの関心が一段と高まった時期で。

   「バリアー(障害)をバリュー(価値)に変える」との理念に感動し、当校でも講演していただいた。
幼少から車いすに乗って過ごした垣内さんは「ハードは変えられなくても、ハートは変えられる」と話す。

   つまり、環境のバリアーさえも人の心で軽減できるとの考えだ。
向き合い方を変えることで新たな可能性が広がるという点で教育にも通じる本質があった。

 

       (  日経  交遊抄 より  漆 紫穂子・品川女子学院理事長  )