私が7歳で碁を覚えると、囲碁好きだった明子さんの夫・秀明さんと打つようになり。
夫婦で応援してくれた。14歳で棋士になったときの2人の様子から感じたのは。

   「プロ入りはあくまで通過点で、これからが大事だ」というメッセージだった。
そして30歳目前で、目標に掲げていたリーグ入りを果たしたとき。

   プレッシャーになると思ったのか直接の言葉こそなかったが。
明子さんは泣いて喜んでくれたと母から聞いてた。

   「○○してあげたのに」「○○だったのに」など「のに」と言ってはいけない。
見返りを求めて行動するぐらいならしない方がいい・・・。そんな明子さんの言葉が印象に残っている。

   ご自身の姿勢で示してくれた教えを、私も実践していきたい。。

       (  日経  交遊抄 より  石田 篤司  囲碁棋士 )