今季、チームは14試合を消化してリーグ首位を走る。
前線から圧力をかけてボールを奪い、手数をかけずにフィニッシュするスタイルが板についてきた。
だが、そこに39歳の技巧を生かせる余地は小さかったのか。3試合の交代出場でプレー時間は計38分だけ。

  「この数か月間、激しいトレーニングを重ね、試合でプレーする準備ができている感覚でやってきた。
しかしそれぞれの歩む道が分かれ始め、監督の優先順位も違うところにあると感じ始めた」とイニエスタはいう。

「ここで引退する姿を想像してきたが、時に物事は希望、願望通りには行かない」
「競技面における現実と、自分がプレーし続けることに対して感じている情熱を掛け合わせた結果。
ここを去ることがベストの決断だとクラブとの話し合いで決めた」。
(  日経  イニエスタ退団 より  )