連合がきのう公表した春季労使交渉の回答状況によると、賃上げ率の平均は5%を超えた。
組合の要求を上回った大手企業もある。

  値上げラッシュが続く中、不安を和らげる朗報といえよう。
でも中小はこれからが本番だし、1年限りでは手放しで喜ぶわけにもいかぬ。
好循環に向けた次の一歩を慎重に見守る頃合いか。

  話を小遣いに戻すと、増減のモノサシが収入だけではないという方もおられるようだ。
「こづかいもマイナス金利と妻が言う」。

  数年前のサラリーマン川柳にあった人選句だ。
10年以上続いた金利政策も修正が取り沙汰されている。

  (  日経  春秋 より  )