今日でも、ジャーナリズムの世界では「野蛮人」という用語が。
企業買収を論じる際の決まり文句として使われている。すっかり陳腐になっているというのにだ。

   ずいぶん前になるが、日経新聞の記者に諭したこともある。
レッテルを張る前に「事実を知っておけ」と。思いは今も変わらない。

   物事を決めつけると、実態がゆがんで見える。
我々はいつも誠実さやパートナーシップに重きを置いており。
買収した会社を成長させることに集中している。

   ノイズはアリだろう。でも、その裏に潜む真実こそが大切だ。

      ( 日経  私の履歴書 より ヘンリー・クラビス )