「勝負どころと思ってたんですが、見事に負けましたな。ショック? そらあります。
それより、もっと選手が“オレたちは優勝争いをしているんだ”という意識をもって。
強い気持ちで試合に臨まなあきまへん。全員が初心に戻って、分析してから戦っていかんと。
絶対に力なんて出し切れまへんで」

   よほど悔しかったのだろう。吉田監督は唇を震わせながら続けた。

  「首脳陣も猛反省ですわ。選手の悪いところを批判するんやなく、いい面をもっと見出していかな。
競り合い中でチームは強くなっていきますのや」

   時代も違えばチームの置かれた状況も違う。だが、吉田監督の言葉は。
いまの選手たちや岡田監督ら首脳陣の心に響く言葉ではないだろうか。

 

     (  中日新聞 より  )