昨日よりも、寒い朝を迎えました。
とはいえ、W杯で日本がスペインを破ったので。
気分的には温かいものを感じている人が、多いでしょう。
だれも、ドイツとスペインに勝つなんて、思ってもいなかったのではないでしょうか・・・。
よく頑張りました。
敗戦のスペイン監督が、試合後のインタビューで、いろいろ質問され、指摘されていました。
その中で、「だけど、それがサッカーだ」と言っていたことが、印象に残りました。
何ごとも、ベストを尽くして、結果が出ない時もあります。
以前、日本シリーズで、ソフトバンクに敗れたDNAのラミレス監督が。
「こういう形で負けはしましたが、負けではなく1年を通して得るものが多かった。
堂々とメインのドアから入って、入ってきたドアから出ていけばいい。
下を向く必要はないし、選手たちを誇りに思います」
日本人であれば、「開き直っている」と批判されることでしょう。
しかし、「結果論的評価」が多い、世の中にあって、そう言えることは。
選手や部下を守れる、立派なリーダーなんですよね。
31歳の時、イタリアンレストランで食べたパスタに感動した。「これで生きていこう」と思った。
翌日から働きたいと頼み込んだが「料理ができないやつは雇えない」と断られた。
毎日通い続けるとシェフが折れて雇ってくれた。
料理人は一人前になるまでに10年かかるといわれる。
次に修業をしたフランス料理店では、その過酷さから、毎日仕事が終わると嘔吐(おうと)した。
店に着けば思い悩む余裕はなく、あっという間に1日が過ぎた。
指を切ったら傷口を焼いて料理を続け、下痢になればオムツをはいて仕事をした。
10年近くの修業期間中は一度も休まなかった。
目の前のつらさから逃げるより「もういいや」と諦めることの方が怖かった。
サッカーで失敗し料理でも挫折すれば、自分は人生で何も成せないと思った。
そのうち、呼吸のように料理が自然にできるようになった。それがプロだと思った。
意識せずにできるようになるには量をこなすことが必要で、質はから後からついてくる。
100回より1万回つくった人の料理の方がおいしいに決まっている。
( 日経 先輩に聞く より 鳥羽周作 Sio社長 )
大会前は、コスタリカには絶対勝って、ドイツかスペインに引き分ければ、決勝トーナメントに行けるかも? それが、ドイツ戦に勝ったから、コスタリカには楽勝だろうと・・・。
ところが、負けてしまって、スペインには勝てないから・・・と。
しかし、結果は、スペインに勝って、E組で1位通過、これは誰も予想ができなかったことです。
いろいろ評論するのは自由ですが、人間の心理の動きが分かって、面白いものです。