育成年代から代表チームまで、どのカテゴリーの選手を相手にしたとしても。
私は「人間性」「一貫性」「公平性」の3つが指導者には大切だと考えている。

   選手は尊敬できる人の話であれば真剣に聞く。サッカーに詳しいだけでは尊敬の対象にはならない。
映画、本、政治、音楽など何でもいいが、知識と教養を深めること。

   指導者本人に勉強する姿勢がなければ、人に何かを教えることはできない。
チームは生き物だから良い時も悪い時もある。負けが重なると方針をコロッと変えてしまう指導者がいる。

   チームを率いる者に一貫性がなければ選手はついてこない。
選手は敏感で、指導者の振る舞いをよく見ているものだ。

   決まった選手だけ愛称で呼んだら、他の選手は「あいつは監督に気に入られているな」と感じる。
外国人選手に細かいことを言わないのもダメ。全選手の目は指導者の一挙手一投足に向けられている。

   公平性に疑念を抱かせてしまうと、そこからチームのリズムは崩れていく。

            (  日経 スポートピアより 「指導者 大事な3つのこと」 )