iPS細胞の作製を知ったとき、細胞をリセットする仕組みに驚き。
生命や時間に対する観念が根底から覆ってしまったような気がした。

   iPS細胞により人間は命の存在に操る神のような力を手にした。
古くは秦の始皇帝も血眼になって求めた不老不死ですら。

   遠い未来には所与のものになっている可能性があるのだ。
倫理的な問題をはらむ研究の是非には明確な基準がない。

   今回のインタビューで山中氏は研究が急速に進んでいることに戸惑いつつも。
進むべき道を考え、発信しようとしているように感じた。

   科学の発展について、山中氏は「研究者が自分たちの研究を謙虚に見つめる感覚が大切だ」と訴え。
研究の透明性向上や情報発信の重要性を説く。

       (  日経  直言 より  山中 伸弥  「ips発見 恐れ抱いた」  )