子どもたちばかりではない。今、声高に「○○ファースト」を叫ぶ大人を見てもそう思う。
私たちがこれからの時代を生きる上で必要なのは、極端な排斥などではない。

   もしかしたら自分を脅かすかもしれないものに対して、たやすくネットの意見に迎合するのではなく。
まずは生身の自分自身で出会おうとするだけの、勇気であり覚悟なのではないだろうか。

   知らない世界と一対一で出合うことによって初めて、まなざしは自身の内側にも向けられる。
畏れるべきものを畏れ、本来その必要のないものについては無駄に怖がることなく。

   自分の眼で物事を見極めながら、光と闇を併せ持つ世界と相対する・・・。

       ( 日経  文化 より 「生身の自分で出会う勇気」 )