まずは苦手な人が近くにいる時の対処。
本能が敵と判断した時、動物は大きく2つの対処を行う。闘争もしくは逃走。身を守るためである。

   ただ私たちの通常の社会では、お互い命を奪い合うことはない。
敵か味方かと二分する必要がない生活を営んでいるのだ。であれば中間の概念を設けてみる。

   つまり「好きか普通か」である。「嫌」と感じた後に「普通」と意図的に本能判断を塗り替えてみる。
それでも、坊主憎けりゃ袈裟まで憎いという時は、「本来の目的」を再考してみてはどうか。

   ここにいるのは学習するため、仕事を成し遂げるためだからと。
「気分本位」から「目的本位」への変換である。

   そして苦手な人が近くにいないときの対処。
「なんであんな言い方をするのか」など、過去に脳内に入った情報を。

   まるでお手玉を回すかのように何度も考えてしまう。他人の考えは他人の持ち物。
自分の脳内に答えはない。

   自分の人生機関の多くを削ってでも、考えるべき大切な人物か、と判別してみるとよい。

     ( 日経  元気の処方箋  より 「苦手な人のことを考えても」 )