問題を早く見つけて対処することは大事だが、どうしても問題ばかりを探すようになってくる。
こころの視野狭窄(きょうさく)状態に陥り、問題がクローズアップされ目がいきやすくなるのだ。
その結果、思うようにできないことが目に入って自信がなくなる。
本来持っている力を生かせなくなり、問題がますます増えてしまう。

  現実の世界で解決できない問題ばかりということはない。
一息入れて全体を見てみると、対応できることが目に入ってくる。
相談できる人の存在に気づき、一人だけで頑張らず、助けも求められる。

  運動ではよく知られているが、力を入れ続けていたのではいざというときに力を入れることが出来ない。
適度に力を抜きながら必要なときに力を集中して最大限の力を出すことができる。
運動でも仕事でも勉強でも、緩急をつけると本来持っている力を発揮できるようになる。
    (  日経  こころの健康学 より )