とはいえ、「タバコのポイ捨て」や「ながらスマホ」などこの類の問題はどこにでも転がっています。
ただでさえ「物申したい」人たちであふれている昨今。
承認欲求の発露か知りませんが、「マナーを鋭く指摘する私!」と得意げな姿は。
有名人のプライベートな醜聞をやり玉に挙げるSNS(交流サイト)かいわいをほうふつとさせる。

  そんな風潮にへきえきするのは、筆者だけでしょうか。
大体、誹謗中傷、筋違いのクレームを最大音量で、いち早く耳にするのは、それを口にした本人。
必ずや心をむしばまれツケが回ってくる。
一々関わっていては身が持たないと心配なのです。

  「気にならなくなる」術をとおっしゃいますが、そもそも。
自分の機嫌を左右するスイッチを、周囲の行為に委ねるべきではない。

  エレベーターの件とて「お礼を!」と見返りを求めるのは、テレビのリモコンを屋外に置くようなもの。
手元になくてはチャンエルを変えられない。
親切は一方通行が基本と肝に銘じましょう。
          (  日経  なやみのとびら より  傍若無人な人に腹が立つ  )