東京大学の山形俊夫名誉教授との出会いは2007年、水資源が専門だった私が。
東大の非常勤講師時代に教えを請おうと研究室の戸を叩いた時に遡る。

   日本刀を用いる古武道で気力を培われ、77歳の今も1日100回の腕立て伏せが日課だ。
盃を交わした数は100を優に超える。

   その生き様は侍のようだ。
「」研究論文は刀だ。常に懐で磨き、いざという時に切る」と教えられた。

   エルニーニョ現象など、海が気候に与える影響を解き明かしてきた姿から本当の研究道を学んだ。

       (  日経  交遊抄 より 山敷 傭亮・京都大学SIC有人宇宙学研究センター長 )