貯金33を蓄えて優勝に導いた2005年でも、シーズンで54敗を喫した。
勝った負けたを繰り返すのが長いシーズンの常で、落ち込んでいる暇はないと説く。
前日に横浜スタジアムで年またぎの9連敗。
きょう16日も敗れて2000年に並ぶ球団ワーストの10連敗となったとしても。
岡田イズムならば、鼻歌を歌いながら帰るぐらいでちょうどいいのだ。

 逆もしかり、とくぎを刺すことも忘れなかった。
快勝しても浮かれるなとばかりに、「全部勝てるわけやないやんか。
一喜一憂せんでも、同じようにしてたらいいんや」と、改めてプロとしての心得を論じた。
「ミスがゼロで終わるわけないんやから、絶対にな。余裕がないんかな。
143試合、全部完璧なんてでけへん」とも続けた。

 前回チームを率いた04~08年の第1次政権に比べれば、選手の顔触れが若い。
「伸びしろが楽しみ」と常々口にしてきた思いはシーズン12試合を終えた今も変わらず。
「目いっぱいプレーしている状況が、余裕を持ってできるようになればな」と。
終盤戦に向けて心身の成長を願った。
( スポニチアネックス より )