第2次世界大戦中のナチスによるホロコースト(ユダヤ人虐殺)が風化の危機にある。
アウシュビッツ強制収容所の解放から80年を迎えた27日の追悼式典に。

   参加した生存者は高齢化で50人ほどに減った。
責任を負ってきたドイツでも憎悪の排外主義が勢いづき、伝承の課題に直面する。

   「欧州の多くの国でナチス風の制服やスローガンを掲げたパレードを目にする」。
母親とおばがガス室で殺された元収容者のレオン・ワイントウブさん(99)は式典で危機感を訴えた。

   記憶の風化は「犠牲者の人生を2度奪うのに等しい」。

     ( 日経 国際 より 「アウシュビッツ解放80年式典」 )