ケイスケホンダの解説の後、年が明けてから全国高校サッカー選手権大会を見た。
こちらの解説は昭和のまま何ら進化していない。
テーマ音楽からして、昭和にはやったスポ根アニメそのままだし、選手にまつわるドラマがうるさい。

  そのうえ、高校生はいつも誰かのためにプレーしなければならないようなのだ。
亡くなったお祖父さんやお父さん、女手一つで育ててくれたお母さん、引退した元監督・・・。
選手たちもそう考えることを期待されているので。
彼らはたぶん「誰のためにプレーすることにしようかな」と探しているに違いない。

  試合は自分たちのチームが勝つためにやっている、でなぜいけないのだろう。
アナウンサーがドラマの語り手なら解説者も起きたことしか言わないし。
中立を保つためか負けそうになっているチームがどうすれば挽回することが出来るかには触れない。
  これではサッカーの理解がいつまでたっても進まないだろう。
(  日経  文化より  シン・サッカー解説  馬淵明子  )