・・・原爆や原発がテーマの作品を出展した。
「イタリアは原子力発電所を廃止したが再開の議論がある。  

   自分たちのことに置き換えて興味を持っているようだ」。
「唯一、被爆の歴史がある日本の作品を見たいと欧州の人は思っていると感じた。

   経験がないために核というものが抽象的すぎるのだろう」。
・・・作品は日本で見られる機会が限られる。

   「日本の公立美術館は役所から天下りで人が来る。
面倒なことを嫌う。でも、アートってのは面倒くさいもの。

   議論を起こしてなんぼの世界だと思う。
やりたいことを実現するために、瀬戸内海の島で作品を展示している。

 交通が不便で、アートを道具にした観光ついでに行くようなことができない『覚悟』が必要な場所だ」。
「アーティストのイマジネーションを借りて、未来に起こりそうなことの予言に触れる。

   そこにアートの必要性があると思う。炭鉱のカナリアのような役割がある」。

          ( 日経  文化   より  「海外が求める 日本の経験」 )