今日は、一日中、雨の予報でしたが、運よく、午前中、降らない中を、ランニングできました。
これから、大雨が降ってきそうです。
季節は、変わってきました。とはいえ、10月ごろまで、暑いのでしょうけれど。
「雪の花」 吉村 昭 著 新潮社 605円 (税込み)
筆者は、胸の病気で大手術を経験し、医療関係の本を書くようになったようです。
資料を丹念に調べて、執筆しているようです。
主人公の笠原良策は、実在の人物で、福井藩の漢方医。
ひょんなことから、「西洋の医学」へ、興味を深めていきます。
私財をなげうってでも、「天然痘」から人々を救いたいと、奔走します。
以前、映画「雪の花」の感想で、「おおげさな、雪の峠越え」を、書いてしまいましたが・・・。
本を読んでみると、「雪の峠越え」は、描写されていました。
映画では、「良策の妻」が、いろいろと登場しますが、本の中では、ほとんんど描写されていませんでした。
まあ、「映画だから」、それもアリなんでしょう。
幕末から明治にかけて、日本の近代化に、身命をかけた一人だった、ことに感銘を受けます。
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・・・原爆や原発がテーマの作品を出展した。
「イタリアは原子力発電所を廃止したが再開の議論がある。
自分たちのことに置き換えて興味を持っているようだ」。
「唯一、被爆の歴史がある日本の作品を見たいと欧州の人は思っていると感じた。
経験がないために核というものが抽象的すぎるのだろう」。
・・・作品は日本で見られる機会が限られる。
「日本の公立美術館は役所から天下りで人が来る。
面倒なことを嫌う。でも、アートってのは面倒くさいもの。
議論を起こしてなんぼの世界だと思う。
やりたいことを実現するために、瀬戸内海の島で作品を展示している。
交通が不便で、アートを道具にした観光ついでに行くようなことができない『覚悟』が必要な場所だ」。
「アーティストのイマジネーションを借りて、未来に起こりそうなことの予言に触れる。
そこにアートの必要性があると思う。炭鉱のカナリアのような役割がある」。