国民宿舎みなべ(和歌山県みなべ町)③/3

生活

朝食をとると、南部駅まで、車で送ってもらいました。

駅前に、商店は、パン屋さんが開いていただけ。
お弁当のかまどやも、閉まっていました。

駅前にあるのは、タクシー会社と、学習塾と、パン屋とかまどや、のみ。
タクシーは、国民宿舎の近くに、温泉民宿や温泉ホテルがあったので、そのお客目当てでしょう。
普通の駅前とは、ずいぶん違っていました。

津波が来たら、高いところへ、避難してください、の標識です。

26分で、津波が押し寄せますの、表示です。

地震が起こったら、という案内が、ずーっと、流れていました。
南海・東南海沖地震に対する、警戒・注意喚起は、大阪以上にありました。

梅干しの種で作った、モザイクです。
山崩れを防ぐために、薪炭林を山の上部に残し、択伐して、紀州備長炭にする。
梅の木を植えて、山全体を梅林にしない。
二ホンミツバチが受粉、斜面にネットを張って、収穫するそうです。

    旅の効用

帰りの電車で、大阪に近づくにつれて、段々と自分に、色や臭いがついていくように、感じました。

非日常が、自分の素性を隠し、日常の色や臭いを消していく効果があるのだなと思いました。
” こんなやつだ、こんな履歴の人、こんな性格の人、お金持ちとか貧乏人とか、どこに住んでいる、とか ” 
自分を知らない人の中に、身を置くと、” 無色無臭の自分=さらの自分 ” になれるものだと。

いかに、日常で、色眼鏡で見られ、いろんな臭いをつけられ、生活しているのかがわかるものです。
イチローは、日本ではバントをしなかった、そうです。
日本ですると、” セコイ ” と言われるから、やらなかったとか。
アメリカでは、” だれも自分を知らない ” から、” バント ” をすることができたと。

  おしまい