2024年は新年早々、能登半島地震のニュースに心を痛めることとなってしまったね。

  元旦といえばどのチャンネルでも似通ったお笑い番組をやったり。
芸能人の誰それが結婚したなんて発表があったり──そんな代わり映えのしない日常だった。
こんなショッキングなことが起きたのは、オイラの人生でも記憶にないよ。

  地震が起きた時、オイラは家にいたんだけど、揺れはまったく感じなかった。
だからテレビのニュースを見て本当にビックリしたよ。
特に津波が5メートルなんてテロップが出ていたから。
どうしても10年前の東日本大震災のことがフラッシュバックした。
きっとそういう人は多かったんじゃないかな。

  こういう時、オイラたち「芸人」という職業は本当に無力だと感じる。
今も土砂崩れのなかで行方不明になっている人がいる。普段はバラエティ番組ばかりのテレビ局も。
しばらくは余震が起きればすぐに速報ニュースに切り替わるだろう。
東日本大震災があった後、この「ポスト」の連載で同じような話をしたけどさ。
「被災地に笑いを」なんて戯れ言だよ。

   (  Newsポスト・セブン より  )