重度の脳性まひや脊椎損傷の障害者のほか。
全身の筋肉が徐々に衰えるALS(筋萎縮性側索硬化症)患者は公費でヘルパーの派遣を受けていた。

  ところが支援時間が十分でなかった。弁護士になった私はまず在宅生活に必要なヘルパーを。
24時間公費で派遣してもらう訴訟に携わるようになった。

  脳性まひ患者の訴訟では、自宅で一人暮らしをする男性に対して1日約12時間までだった。
ヘルパーの派遣時間を約18時間まで増やす判決を控訴審で勝ち取った。

  「生きるか死ぬか」ではなく「生活上の支障があるか」という。
より高い基準で判断すべきだという主張が認められた形だ。

  ALS患者の訴訟では、ヘルパーの派遣時間を1日約12時間から約21時間まで増やす判決を。
得ることができた。

   (  日経 向き合う  より 「訴訟で難病患者の介助拡大」 )