そんな故事を振り返りつつきのう、新たな教皇誕生のニュースに接した。
「レオ14世」を名乗るそうだ。

   米国出身と聞くとあの大統領の顔が浮かんでしまうのだが。
これまで貧困層や移民らに寄り添う活動を続けてきたと聞く。

   「互いに橋を架けましょう」。
融和を呼びかけたメッセージはトランプ氏のにも届いただろうか。

   国際政治学者の松本さんは、武器によらないバチカン外交は。
「見習うべき一つの姿であり、平和への道である」とみる。

   人権や人道を尊ぶ役割も期待されるだろう。
この間、日本でも多くの人々がシスティーナ礼拝堂の煙突を見つめた。

   ここから先、白煙とともに選ばれし人の言説と振る舞いに視線が注がれることになる。

       (  日経 春秋 より  )