もちろん自分に責任があることも多いし、足りなかった点を反省することは大切だ。
しかし、すべて自分の性格や考え方のせいかというと、決してそうではない。

   どのような出来事も、いろいろな要因が影響して起きている。自分一人で世界が動くわけではない。
だからすべての責任が自分にあると考えることほど、自分中心にな考え方はないと思っている。

   物事がうまくいっていないときに、自分の性格を責めても事態が好転するわけではない。
自分が期待したような形で物事が進んでいないのなら、その現実にきちんと目を向けて。

   どのようにすれば期待するような形に変えられるか、その戦略を考えていくことが必要だ。
性格論から戦略論への切り替えが大事なのはそのためだ。

       ( 日経  こころの健康学 より 「自分の性格 責めないで」 )