クーラーと呼んでいた頃より

生活
  不思議なことが起こっています。
普通、今頃から、大川(旧淀川)沿いでは、セミが鳴き始めるのですが、まだ、私は聞いていません。
雨が長く降って、雷が鳴ってから「梅雨明け」という、セミの体内時計も狂わせているようです。
  クーラーと呼んでいた頃より
  私が小学生の頃、冷房は「クーラー」と呼んでいました。
暖房機能がなかったので「エアコン」ではなかったのでしょう。
ほとんどの家庭は、扇風機でした。
ある時、いつもの床屋に、クーラーが入り、思ったよりも涼しくて驚いたのを覚えています。

ただし、私は必ず、お腹を冷やしてトイレのお世話になりました。
  ある一定期間、クーラーは苦手になりました。
  今は、教育機関は幼児教育から大学まで、エアコンが入っています。
しかし、私の通った、小学校から高校は公立でしたので、夏は窓を開けて風を取り入れただけでした。
  電車も扇風機、自動車も窓を開けていました。
大学生になったころに、一部の電車が冷房車になったという感じでした。
  どこに行っても、夏はエアコンで涼しい環境が用意されています。
それゆえに、かえって外気との温度差が大きいように思います。
  環境とは怖いものです、私も夏のエアコンで「お腹をこわさなく」なりました。
  連日の猛暑ですから、「 適切にエアコンを使用しましょう 」はもっともな話です。
ただ、無理のない程度に、外気に順応するようにしておかないと。
エアコンがなくて不便だった時よりも、危険な状態がアップしたような気がします。
   心に残ることば  June  ㉘
       ” 自利利他公私一如 ”
  住友の家祖、住友正友や、その後、明治時代に総理事を務めた広瀬宰平、伊庭貞剛らの先達が作り上げ。
長く受け継がれてきた事業精神は、平たく言うと。
事業は自分の利益ためだけではなく天下国家、国民のためになるものでなければならない。
そして、一見、相反するように思える「公」と「私」は、実は一つのものなのだという教えだ。
すなわち「自利利他公私一如」の精神である。
  僕は、この住友の事業精神を、住友林業の社員が理解しやすいように工夫し。
経営理念と行動指針を自分で書いた。
社員手帳に明記して、社内で主管者会議と呼んでいる、年に2回の幹部会の場などで浸透させた。
当時はいきなり指名して覚えているかと聞くと、あわてて手帳を開いて読んでいたものだ。
最初だからそれでもかまわなかった。
  こんな経営理念といったものは、往々にして美辞麗句の仏作って魂入れずで終わってしまいがちだが。
僕は自分から率先して経営判断のよりどころにした。

(  日経  私の履歴書より  矢野龍  住友林業最高顧問  )
   生活雑感  June  ㉘
物価高に、連日の猛暑、こんなことって、歴史的に見てもあまりありませんよね。
それでも、健康が一番ですから、そのことを頭に入れて、上手にやりくりするしかありません。
   今日もよい一日でありますように 
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