心身ともに満たされ、人間関係でも満たされている状態にある人はそれほど多くない。
ある大企業で調査したところ、社員の約15%が精神疾に使われる薬を飲んでいたと聞いたことがある。
そうした薬が自動車の運転技能に及ぼす影響についての研究ガイドラインが。
このほど厚生労働省から発表され。
そのなかで一生のうち一度精神疾患にかかる人は70~80%にのぼると書かれている。
身体的不調を抱えている人もかなりの数に上るだろう。

ウェルビーングに関して現状を考えると、肉体的、精神的、社会的に満たされているだけでは不十分で。
心身の不調を抱えていても自分らしい生き方ができている状態と表現した方がよいように思う。
そのときに役に立つのが、自分が求めている夢を意識することだ。

  夢といっても壮大ではなく、毎日の生活で生きている喜びを体感できるものだ。
例えば家族などの親しい人と話して心がやすまるとか、近くにいる人の手助けをして喜んでもらう。
好きなアーティストの音楽を聴いて力づけられる。
毎日の生活で手に入れることができるといった体験だ。
( 日経 こころの健康学 より )