キャプテンの柳田悠岐は「みんな競争だと思うので。
自分もまずはここで競争に勝って、そこから次に相手チームに勝つ」。
昨季、キャリアハイとなる2割9分6厘の打率を残した今宮健太も。
「今年は今年。ショートを守れるというのは決まっていない」と、早朝からバットを振り込む。
競争こそがチームを強くするという意識は、実績ある主力選手にも十二分に浸透している。

  あまたいる新加入組の中で、キャンプ初日から首脳陣が好印象を口にしたのは近藤だった。
  内外角の球を力みなく左右に打ち分ける打撃練習を見た王貞治球団会長が。
「やっぱり3割打つ人には3割打つなりのものがある」と目を細め。
藤本監督は「素晴らしいタイミング、間合い、スイング軌道。そして軸はぶれない。
どんどん若い選手は聞きに行くべきだ」。
粗削りながらきらりと光る才能を持つ「若手の教材」としての役割にも期待を寄せる。
(  日経  キャン寸描! より  )