私にない性質を息子に発見して驚くことも多い。子供は全く別の個人だと痛感する。
親子によっては相性の合う合わないもあるだろう。「個」と「子」を尊重し、親も成長しなければと思う。

  ウイリアムズ姉妹(米国)、キャスパー・ルード(ノルウェー)ら。
テニス界は2世選手や親がコーチというケースは珍しくない。
今の選手は特に重圧を感じないようで、親子関係もよさそう。
過去には熱心過ぎる親がいたり、マルチナ・ヒンギス(スイス)のように。
コーチだった母との関係が破綻したケースもあった。これはあまりにも悲しい。

  過度な期待を持ってしまうとからだろう。
息子の「こうなってほしい」というのをつくりたくないと思っている。等身大の姿を受け止めたい。
その結果がどうであれ、プロセスを踏んで頑張った末にラケットを置く人生と。
  何となく終わるのでは、その後が違う。テニスを通じていろんなものを得てほしい。
      (  日経  スポートピア  杉山愛  テニス女子日本代表監督   )