毎年、冬になると北海道富良野市を訪れ、スキー選手で五輪にも出場した。
木村公宣さんと会うのが何よりも楽しみだ。

   酒を酌み交わしながら、さまざまな話をするが、その生き方に感銘を受け。
いい年の取り方をしているなあと感じる。

   子供の頃からスキーに親しんでおり、高校卒業後、今の会社を父とともに立ち上げてから。
数年間はシーズンを通してリフトに乗れるチケットを買い、福島県内のスキー場に通った。

   近年は良質の雪を求めて北海道に出向くようになり、ある時。
木村さんが主宰するスクールに参加したところ、運よく木村さん自身にお会いすることができた。

   それを契機に交流が始まった。
穏やかなで偉ぶらない方で、4度も出場した五輪についても、こちらから求めない限り話をしない。

   100歳で現役スキーヤーだった三浦敬三さんに刺激を受け。
自分も「100歳までまで滑るのが目標だ」という。その純粋さにも心を打たれた。

            (  日経 交遊抄より 「スキーと人生の師」 )