サッカーではPKなどで「魔物」に忍び寄られるときがある。
自分が得点した試合中だったら何も感じないPKスポットで、不意に良からぬ思いがよぎる。

  それでも、やらないことで得る成果より、やったことの帰結を求めていくんだ。
守るべきものを自覚し、「失えない」といった意識が芽生えた途端。

  身を削るプレッシャーがむくむく沸き起こる。
勝負の世界に魔物がいるとしたら、その魔物はおそらく自分自身でつくり上げているものだ。

勝負する相手は敵じゃなく、自分なんだね。

     (  日経  サッカー人として より 「魔物は自分がつくる」 )