キーワードは自分を「見定める力」だ。
前回出場した昨年3月の東京マラソン前は、歴代のエースが月間で1000Km走り込んできたことに倣い。
嫌々ながら走り込んだという。しかし、たびたび体のに異変を感じた。

猛特訓は「自分には必要ない。効率が悪い」と決心。
今大会前は40Km走に一度も取り組まず、走る距離も月間800Km強にした。
余計な疲労を蓄積せずに本番に臨んだ。

終盤、やや失速。目標の日本記録に届かず悔し涙を流した。だが、歩むべき道が見えてきた。
来年のパリ五輪は現時点で「出ません。私のスケジュールには入っていません」。
10月の五輪代表選考会には目もくれず、9月のベルリンで再び日本女子の歴史に挑む。
( 日経  ヒューストン・マラソン 新谷が独走V 日本歴代2位 より  )