そうこうしているうちに時間は過ぎ、手つかずの問題を残こしたまま終了の時刻に。
あのとき「もっと早くあきらめていればよかったのに」と思うのだが。
いくら後悔しても失敗した過去を変えることはできない。

   こうしたこだわりは私だけではなく、人間誰もが持っている共通した性格のようだ。
はるか昔、手に入るものが少なかったころは、せっかく手に入れたものを手放すと。
命に関わるようなことになりかねない。

  だから私たちは一度手に入れたものを捨てるのが苦手なのだ。

   ( 日経  こころの健康学 より )