逆風の中で、松井選手は早めに球場へ行き、一人で黙々とランニングし、ヒザのケアに励んでいた。
「来るべき時のために努力を惜しまない人に、神様はチャンスを与えてくれるはずだ」

実は、彼を信じていた人間がヤンキースの中にも一人いた。
キャプテンのジーター遊撃手である。
二人は同じ歳で、彼の入団以来、一番仲が良い選手だった。

秋風が吹きはじめた頃、少しずつ松井の調子が上がってきた。
ジーターがチームの中で公言しはじめた。
「ヒデキはその時がくれば必ずやってくれる」。

  レッドソックスとの最終カードを迎える頃、松井がホームランを打つ度。
ジーターがチームの誰よりも早く立ち上がり声を上げた。
チームメートもヒデキが打つと、ジーターの肩を叩き出した。
奇妙な光景であったが、それほど二人の友情が熱いことにも驚かされた。
(  日経 スポートピア  伊集院 静  より  )

      生活雑感  August ①

   米国にいる、筒香選手が、マイナーをクビになり、独立リーグに入ったようです。
今さら、日本には戻れない、という意地もあるのでしょう。
納得するまで、米国にいて、それから、帰国したらいいです。
彼の支援を受けた子供たちが、活躍するのを見届けるために・・・。

   

 

    今日もよい一日でありますように